22-May-97


[インデックスページへ] [先週へ] [翌週へ]
本日やる(やった)こと
本日は、先週作り方を学んだWWW のページを、 いよいよネットワーク上に公開することを行います。

注意! これらのことをよく認識した上で、情報発信を行って下さい。 あなたが発する情報の正確さを確保する意味からも、連絡先(電子メール アドレス)を必ず表示するようにしましょう。連絡先は通常 html 文書 の最後
    <ADDRESS>電子メールアドレス</ADDRESS>
のように書きます。
ステップ1:公開情報の格納場所を作る

WWW (World Wide Web) を利用して、情報を公開するには、 WWW のサービスプログラムが動いている計算機(授業支援システムで 動いています)に、公開したい情報ファイルを置く必要があります。 しかし、その計算機に置いたファイルすべてを公開されたのでは、 たまったものではありません。逆に公開したいファイルを一つ一つ手で 設定していくのも大変です。そこで、通常、特定の領域だけを公開 するようになっています。

多くの計算機システムでは、ディスクを領域分けして、 その各々の領域にファイルを分類して保存することができるようになって います。この領域はディレクトリあるいはフォルダと呼ばれます。 ファイルと同じように、ディレクトリ(フォルダ)にも名前が必要です。 このディレクトリの中に更にディレクトリを作ることもできます。 この、分岐を次々と繰り返して出来る構造が、木の枝分かれと似ている ことから、このような構造を一般に「木(ツリー)構造」と呼びます。 授業支援システムで割り当てられている皆さんの領域も、大きなディスク を区分けしていった一部が割り当てられています。その中を更に区分け するのは、あなたの自由です。

授業支援システムで動いている WWW サービスプログラムは、各自に割り当て られたディスク領域にある www というディレクトリ中にあるファイルのみを WWW で公開します。そこで、まず最初にやるべきことは、 授業支援システムの各自のディスク領域に www というディレクトリを 作ることです。

授業支援システムで、www というディレクトリを作るには、
      2.コマンドモード
を選びます。 すると、
      メニューに戻る場合はexitコマンドを入力してください。
      %
となります。これは UNIX の命令を受け付けるモードで、命令は文字列 で指示します。
      % mkdir www
とタイプすると(最後に ENTER を押すのを忘れないこと)、www という ディレクトリが作成されます。
      % exit
とすると、メニューに戻ります。
ステップ2:ファイルを置く(転送する)

公開する情報を格納する場所(www というディレクトリ)を確保したら、 そこへファイルを転送します。ファイルの転送は、以前やった FTP を 使います。html などの文書ファイルは「テキストモード」で、 bmp などの画像ファイルは「バイナリーモード」で転送します。 必要なファイルを全部転送し終わったら、WWW ブラウザ(Netscape や インターネットエクスプローラなど)で確認します。

さて、ここで問題は、一体今、送ったファイルをどうやって指定したら よいのかです。それには URL (Uniform Resource Locator) という指定 の仕方を用います。URL では、情報の転送の仕方、情報元のホスト名、 ディレクトリ、ファイル名などすべてを指定します。いま、みなさんが 送った授業支援システムで、あなたのユーザ名が s000000 だとすると、
      http://www.ipe.tsukuba.ac.jp/‾s000000
と指定します。すると、このサービスを行っている www.ipe.tsukuba.ac.jp で動いている WWW サービスプログラムは、ユーザ s000000 の割り当て ディスク領域を見つけ出し、そこにある www というディレクトリを見つけて、 さらに、その中にある index.html というファイルを送り出します。

自分が送ったファイルが、確かに他人から見えることを、隣同士なり、 友人同士なりで確認してみましょう。
ステップ3:画像ファイルの変換

これで、一応、情報が公開できました。しかし、ここで使った画像 ファイルの形式 bmp は、ネットワーク上では、あまり使われません。 ネットワークで使われるのは、GIF とか JPG (JPEG) と呼ばれて いる形式です。画像のファイル形式を変換するプログラム convert が 授業支援システムに用意されています。

convert を使うには、ステップ1でやったのと同様に、
      2.コマンドモード
を選び、www ディレクトリへ作業場所を移動します。
      % cd www
とする(最後に ENTER を打つのを忘れないこと)と、作業場所が www ディレクトリに移動します。そこで、bmp 画像ファイルの 例えば picture.bmp を picture.gif に変換したければ、
      % convert picture.bmp picture.gif
とします。この GIF ファイルを参照するには、当然
      <IMG SRC="picture.bmp" ALT="picture">
      <IMG SRC="picture.gif" ALT="picture">
に変える必要があります。
余裕があれば、、日本語変換

PCで書いた文書ファイルは、シフトJISと呼ばれているコードで 格納されています。最近のブラウザであれば、これでも一応問題無い 場合がほとんどですが、時として漢字コードの認識を誤って、 わけのわからない文字が表示されることがあります。 漢字を表示させるには、JIS7と呼ばれているコードに変換する 方がより安全です。授業支援システムには、漢字コードの変換の ために nkf というプログラムが用意されています。

ここで、問題があります。例えば index.html を変換する場合、 別のファイルを作りますから、index.html は元のままです。 そこで、まず、この index.html というファイルの名前を 変更して(ここでは index.sjis としましょう)、それを変換 した結果を index.html にします。これらは、ステップ1や ステップ3と同様に、コマンドモードで行いましょう。

もし、すでに index.sjis というファイルが存在していると、 index.html を index.sjis に変更できません。存在している ファイルを消去するには rm コマンドを使います。
      % cd www            --- まず、作業場所を www に移し、
    ( % rm index.sjis     --- index.sjis を消去 )
      % mv index.html index.sjis     --- index.html を index.sjis に
      % nkf -j index.sjis > index.html    --- index.sjis を JIS7 に
これで、漢字コードを変換した index.html が出来上がりました。
あなたの作った WWW ページを、藤井の「受講生のページ(希望者のみ)」 からリンクを張って欲しい人は、 fujii@icho.ipe.tsukuba.ac.jp へ電子メールで連絡を。
もう厭きた人、きょうの[課題]をやりたい人は ここをクリック。
[インデックスページへ] [先週へ] [翌週へ]