- ステップ1:文書に構造を持たせる
まず、文書に構造を持たせてみます。文書に構造上の印を書き込む
ことをマークアップと呼び、そのための(人工的な)言語を
マークアップ言語と呼びます。ここでは WWW で使われている
ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)を使います。
まず、タイトル、大見出し、箇条書きを使う練習をやってみましょう。
実習の手引き、システム解説編を見ながら、「メモ帳」を使って、
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>好きな食べ物、嫌いな食べ物</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H1>好きな食べ物、嫌いな食べ物</H1>
<UL>
<LI>好きな食べ物
<UL>
<LI>餃子
<LI>刺し身
<LI>天ぷら
</UL>
<LI>嫌いな食べ物
<UL>
<LI>そうめん
<LI>ひやむぎ
</UL>
</UL>
</BODY>
</HTML>
このようなファイルを作り(内容は適当に変えること)、
「名前を付けて保存」します。
この時、「ファイルの種類」を
「すべてのファイル(*.*)」にして、ファイル名を
index.htmlにして下さい。
(注意)文書を書く時、「半角カタカナ」を使わないこと。
作ったファイルを表示して見るには、Netscape やインターネット
エクスプローラなどの WWW ブラウザを使います。いま作った
index.htmlを見るには、
ブラウザのアドレスとか場所とか URL と書いてある場所に、
a:¥index.htmlと書いて、Enter キーを押します。
すると、このように表示されます。
- ステップ2:他の文書を結び付ける
他の文書を結び付けることを、HTML ではリンクとかアンカーと
呼びます。リンクされている文は、WWW ブラウザで見ると、
色が変わっていたり、マウスを持っていくと、マウスの形が
変わったりして、クリック可能であることが示されます。
ここをクリックすると、リンク先のファイルへジャンプして、
そのファイルを表示します。このファイルは、ネットワーク上
にあるアクセス可能なファイルであればよくて、必ずしも
同じ計算機上にある必要はありません。このことについては
来週触れますが、この機能により、世界中のファイルへジャンプ
していけるわけです。
ステップ1の例にリンクを持ち込んでみましょう。例えば
「メモ帳」を使って新たに、
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>そうめん、ひやむぎの嫌いな理由</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H1>そうめん、ひやむぎの嫌いな理由</H1>
これらは、食っても食っても、エネルギーが湧いて来る気が
しない。腹だけ太って、元気が出ない。こんなのイヤだ。
</BODY>
</HTML>
のようなファイルを作って例えばkirai.htmlとして、
「名前を付けて保存」します(ファイルの種類を「すべての
ファイル」にしておくこと)。
これに対応して、index.htmlの嫌いな食べ物
の行
<LI>嫌いな食べ物
を、
<LI><A HREF="kirai.html">嫌いな食べ物</A>
に変えます。すると嫌いな食べ物の部分が、マウスでクリック
できる状態になり、この文字列と、ファイルkirai.htmlが
結びつけられ、マウスでクリックすると、このkirai.html
が表示されます。実際 WWW ブラウザで見ると
このようになります。
- ステップ3:画像を埋め込む
画像と文書を同時に表示させるには、インラインイメージの
記述を行います。ここでは、ペイントを使って小さな .bmp
ファイル(縦64ピクセル、横64ピクセル程度)を作って
埋め込んでみましょう。
ただし、ペイントが出力する画像ファイルのフォーマットは
ネットワーク上では、あまり使われません(ファイルサイズが
大きくなりすぎる)。この画像ファイルの変換についても
来週説明します。いまは、とりあえず、このままで使って
下さい。
さて、ペイントで
のような絵を書いて、これを例えば soumen.bmp という
名前で「名前を付けて保存」したとしましょう。この画像を
index.htmlで表示させるには、
<IMG SRC="soumen.bmp" ALT="そうめんの絵">
という行を表示させたい場所に付け加えます。
ここで、ALT=の部分は、
画像が表示できないブラウザなどの場合に、代わりに表示する
文字列です。
これを WWW ブラウザで見ると
こうなります。
これを表示する場合、Netscape などでは絵の部分に全く違う絵
が表示されることがあります。これは、この画像フォーマットが扱えない
ためで(扱えるように Netscape を設定することは可能なのですが、
大変なので止めておきます)、この場合は、PC にある
インターネットエクスプローラを使って下さい。