29-May-97


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本日やる(やった)こと
いままでは、文字や画像などを計算機上に表現してきました。今日は、 数や数式の計算機での表現を調べてみましょう。これらの処理は、 計算機が最も得意とするところだと考えられています。 これは事実でしょうか?
私たちが日常何気なく接している数には、(少なくとも)二つの 種類があります。一つは、「数えられるもの」です。例えば整数が これに相当します。これは、隣の数との間に、数はありません。 例えば 1 と 2 の間に、もはや整数はありません。

もう一つは「いくらでも間に数があって、数えることが できないもの」です。例えば実数がこれに相当します。1 と 2 の間に いくらでも実数があります。例えば 1 と 2 の間には 1.5 があって、1 と 1.5 の間には 1.25 があって、1 と 1.25 の 間には 1.125 があって、、と、どこまでも間に実数があります。

この性質の違いが、計算機では、どのような違いとなって現れるのか Excel を使いながら調べてみましょう。 Excel の使い方は、「情報処理実習の手引き(パソコン編)1997年度」 の第5章(p.91-)にあります。
Excel のセルは、単に数値を入れることができるだけでなく、計算式や 文字を入れることができます。これを利用して、同じような操作を 繰り返す処理は、簡単に行うことができます。 ここでは、色々な数値に対して
     (X * X - Y * Y) と (X + Y) * (X - Y)
を計算してみて、その差がどうなるか調べてみましょう(もう頭が 痛くなったなどと言わないように、、)。数式的に同じものを なぜ調べるかって?それは、結果を見てから言って下さい。
まず手始めに、
    A1 のセルには  10000002 を
    B1 のセルには  10000001 を
そして
    C1 のセルには  =A1*A1-B1*B1 を
    D1 のセルには  =(A1+B1)*(A1-B1) を
    E1 のセルには  =C1 - D1 を
入れてみましょう。E1 は 0 になりますね。数式的に同じものは 差をとれば 0 になる!見事ですね。

では、式(C1,D1,E1)はそのままにして、A1 と B1 の数値を変えて みましょう。
    A1 のセルには  100.00002 を
    B1 のセルには  100.00001 を
入れてみましょう。すると見事 E1 は、、、あれ?

A を 100.00001 から 0.00001 ずつ増加させ、B を 100.00000 から 0.00001 ずつ増加させた時の E の値を グラフにしてみました。
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