05-Jun-97


[インデックスページへ] [先週へ]
本日やる(やった)こと
Visucal Basic プログラミング

先週まで、「文字」「画像」「数値」「数式」などが計算機で、どのように 表現され扱われるか、どのような特徴を持っているのかを見てきました。 今週は、「プログラム」を扱ってみましょう。

プログラムを設計し、作成することをプログラミングと言います。 WWW では各ページは HTML (HyperText Markup Language) によって 記述されるように、プログラムはプログラム言語によって記述されます。 プログラム言語には、様々なものがありますが、ここでは Visual Basic を使いましょう(教育用計算機システムのPCでは、他に C++(Visual C++) や Java (Visual J++) も使えます)。

プログラムというのは、計算機にやらせることを記述した指示書 (命令書)です。「あれやれ、これやれ、あれもやれ、、」と書いて、 それを「実行」させると、計算機は「あれやって、これやって、 あれもやり、、」ます。
この「あれやれ、これやれ、あれもやれ、、」の部分を(日本語ではなく) 計算機言語を使って、つまり、今の場合は Visual Basic を使って 書くわけです。
まずは何をやらせるか決める

プログラミングの第一歩は、計算機に何をやらせるかを決めること です。計算機は、言われた通りに、言われたことしかやりません。 ですから、やらせるべきことを、きちんと決めることが重要です。

ここでは、ボタンを二つ持つプログラムで、ボタン「日本語」を クリックすると、「ようこそ筑波大学へ」という文字列を表示し、 ボタン「英語」をクリックすると「Welcome to Univ. of Tsukuba」 と表示するプログラムを作りましょう。
注:実習では、ついでに「日本語」をクリックすると 「ようこそ筑波大学へ」という文字列を表示すると同時に、 日本の旗を表示し、ボタン「英語」をクリックすると 「Welcome to Univ. of Tsukuba」と表示すると同時に英国の旗を 表示するように拡張することも示します。
概観を作る

Visual Basic を起動すると、たくさんの窓が開きますが、 プログラムの対象となるのは、[Form1]という窓(というより、 これは「板」と言った方がふさわしいですね)が開きます。プログラム を「実行」した時に現れるのは、この [Form1] です。この上に まず部品を置きます(やっぱり「板」だ!)。
部品として置くものは、上の考察から です。

部品を[Form1]の上に置くには、部品リストから、置きたい部品を クリックし、[Form1]の上で、位置と大きさを決めます(マウスで 位置をクリック(プチッ)し、そのままドラッグ(ズルズル) します)。文字列を表示する部品は部品名[TextBox]、ボタン部品は 部品名[CommandButton]です。
部品の属性を決める

置かれた部品は、様々な属性を持っています。この属性を決める 必要があります。例えば最初に置いたボタンは[Command1]という ラベルがついています。2番目に置いたボタンには[Command2] というラベルがついています。これらのラベルはボタンの属性です。

ここで、作るプログラムでは[Command1]を[日本語]に、[Command2] を[英語]に変えたいわけです。これらを変えるには、置いたボタン をクリックすると、[プロパティウィンドウ]に、そのボタンの 属性一覧が出てきます。いまの場合、その中の[Caption]を [Command1]から[日本語]に変えます。ボタン2についても同様に[英語] に変えます。
やらせることを書く

さて、いよいよ、やらせることの指示を与えないといけません。 [日本語]ボタンをダブルクリックすると、変な画面が開きました。 これは、[日本語]ボタンがクリックされた時の指示を与える 画面です。この真ん中に
  Text1.Text = "ようこそ筑波大学へ"
という行を入れましょう。これは、Text1 の属性である Text の 値を "ようこそ筑波大学へ" にしなさいという指示です。

同様に、[英語]ボタンをダブルクリックして、
  Text1.Text = "Welcome to Univ. of Tsukuba"
とします。

これで出来上がり!「実行」->「開始」を選んで、 思い通り動くことを確認してみましょう。
実行ファイルにして保存する

このままだと、プログラムを実行するのに、一々 Visual Basic を 起動しなければなりません。単独で動くプログラムにするには、 [ファイル]->[EXEファイルの作成]を選んで、実行ファイルを 作ります。
今日の課題はここ
[インデックスページへ] [先週へ]