VMEbus
イントロダクション
1988年に書かれた岡村周著「VMEシステム完全マスタ」(別冊インターフェース)からの
一節を抜粋します。
VMEバスのVMEは、Versa Module Europeの頭文字から由来しています。
Versaはモトローラ社が68000CPUのために開発したバスの名称であり、
EuropeはVMEバスシステム用のボード(モジュール)サイズがユーロカード(IEC及び
DINが規定)に準拠していることを表しています。
Versaバス用のボードはかなり大ききサイズでしたが、電気的仕様などはあまり
変更せずにサイズを小さくし、ユーロボードサイズを採用してVMEバスが
誕生しました。VMEボードにはシングルハイト(3U)とダブルハイト(6U)の
2種類があり(今では9Uも高エネルギー実験などには使われています)、
それぞれの寸法は、高さ x 奥行きで、100mm x 160mm, 233mm x 160mmと
なっています。コネクタはカードエッジではなく、96ピンのDINコネクタを
採用し、信頼性の向上を図っています。
VMEバスは国際規格IEEE 1014-1987になっています。