VME/CAMAC 専門研修
USB-CAMACデバイスドライバの開発
名前: |
仲吉一男 |
所属: |
素粒子原子核研究所 |
Last Modified: Jan. 12, 2001
テーマの概要:
現在 USB機器 は、Windows98 や Mac OS 8.1 以降から利用可能である。USB に
対応したキーボード、マウス、スキャナ等の機器は、電源を入れた状態で接続
ケーブルの抜き差しが可能で取扱が簡単である。Linux では、現在開発中で次
期安定版カーネル 2.4.0 から正式サポートとなる。また現時点での安定版カー
ネル 2.2.x にも「バックポートパッチ」が存在し、これにより USB が利用可
能である。これまでオンライングループは、安 芳次氏を中心に Linux による
DAQ システムの整備を行なってきた。それにより Linux から CAMAC や VME
にアクセスしてデータ収集が可能となり、現在多くのテストベンチや実験用
DAQ に使用されている。以上の 2 点から Linux と USB による DAQ システム
の開発を行ないたいと考えた。まず NOTE PC 等で気軽に使える DAQ システム
をイメージして、USB による CAMAC DAQ システムの構築を行なう。現段階で
は既存のハードウエアを極力利用したいので、SCSI インターフェイス付き
CAMAC Crate Controller と USB-SCSI 変換ケーブルを用いて USB-SCSI 経由
で CAMAC へアクセスすることを試みる。USB を用いた大規模な DAQ システム
の構築が可能かどうかの調査を今回開発するシステムを使って行う。
開発環境
- 使用するハードウエア:
PC: ProSide 2300AL-S(Pentium II 300MHZ, 440LX, Memory 192MB,
SCSI Disk 4GB)
CAMAC Crate Controller: Kinetic Model 3929-Z1A
USB-SCSI Adaptor: Logitec LUB-SC
- 使用するソフトウエア:
Linux: 2.4.0-test10
gcc : egcs-2.91.66 19990314/Linux (egcs-1.1.2 release)
usb.c: usb core driver
hub.c: usb hub driver
usb-uhci.c: usb host controller driver
xcamac.c: 今回開発予定の CAMAC 用のドライバ
開発されたプログラム
デバイスドライバ配布キットがあります。
2001年秋の物理学会での発表を予定
その他