パーソナルコンピュータを用いた情報処理
(Last Update: 26-May-1999)
Copyright (c) 1999 by Hirofumi Fujii
はじめに
この文書では、筑波大学教育用計算機システムにおける情報処理実習の
一つの形態について述べる。
実習の目的
ここでは、情報処理実習の目的を、
- 必要な情報を収集し、
- 取得した情報から自分の必要とする情報を引き出すために処理・加工し
- 自分の考えをわかりやすく表現・提供し
- 議論、意見交換により情報の質を高める
ための技術を取得させることとする。
目的を達成させるための手段
現在の社会的情勢から、上記目的を達成するために、以下の手段を用いる。
- 情報の収集
- World Wide Web を用いた検索
- インターネットを用いた情報の取得・保存(ftp, http)
- オンライン図書検索
- 情報の処理・加工
- 商用プログラムの利用(MS-Office系、Lotus系、etc.)
- フリープログラムなど必要なプログラムの取得・インストール・利用
- 情報の表現と提示
- ホームページによる提供
- プレゼンテーションプログラムの利用
- 意見交換
実施形態
現時点で社会におけるインターネット利用形態を見ると、
- 情報の提示にはサーバを用い、
- それ以外のものはパーソナルコンピュータで行う
ことが主流であるように思われる。
従って、この授業も、できるだけその形態に沿った形が望ましい。
理想的には、学生一人一人が各自が管理するパーソナルコンピュータを持ち、
- 授業では情報コンセントに接続することにより、
- 自宅や寮などからはダイアルアップ接続することにより、
サーバを利用する形態が考えられる。
しかし、この方法をとるためには、現時点では費用がかかり過ぎるように思われる。
次善の策として、学生一人一人に各自が管理する交換可能媒体
(ここでは MO を想定、FD だと恐らく容量が足りない)を
持たせることが考えられる。この時、
- 電子メールの設定ファイル及びメールフォルダ
- World Wide Web 提示用フォルダとファイル
- 取得・収集した情報ファイル
- 個人使用のプログラム
などを、この交換可能媒体に置く。一方、
- 情報処理・加工のための商用ソフトウェア(MS-Office など)
- プレゼンテーションのための商用ソフトウェア
- 標準的な World-Wide-Web ブラウザ(Netscape, MS-IE など)
などは、センターのパーソナルコンピュータに置く。
この形態では、(UNIX)サーバへの login はパスワード設定以外
には不要となる。(出席をどうとるかという問題はある。)
この交換可能媒体を用いる方法は、現在のシステム構成でも可能であると
考えられる。