CAMACバス
イントロダクション
1972年にヨーロッパのESONE委員会によって制定された
CAMAC規格書「EUR4100e」はCAMAC規格の基本機能について次のように述べています。
- 装置を組み立てるのに使用される一定の機能をもったモジュール形式のユニット
に関する規格である。
- 上記の規格ユニットは「プラグインユニット(plug-in unit)」構造であり、
標準の「クレート(Crate)」内に挿入して取り付けられる。
- プラグインユニットの構造は、集積回路や同等の素子の高密度実装が可能なように
設計されている。
- それぞれのプラグインユニットは、標準の「データウェー(Dataway)」に直接
接続されるようになっている。このデータウェーはクレートの一部を構成しており、
ディジタルデータや制御信号の伝送や、電源の供給に使用される。このデータウェー
の構成は、使用するプラグインの形式や計算機の形式に依存しないように、規格で
定めている。
- この規格は、クレートやプラグインユニットで構成される装置が、計算機と
オンライン接続できるように考えて定められたものであるが、計算機を使用するか
どうかっはまったく任意であって、計算機の有無に関係なく適用できる。
- プラグインユニットに対する外部接続は、関連するトランデューサや計算機に
固有な方法でおこなうことが可能であるが、この規格で示された(ディジタル信号に
関する)推奨規格や、(アナログ信号に関する)EUR5100eに示された規格を適用して
おこなうことが望ましい。
- EUR-4600eで規定されたブランチハイウェーを使用すれば、最大7個のクレートを
接続することが可能となる。
- この規格を適用するにあたって特別に許可を受ける必要はない。