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はじめに

SCSI Crate Controller と USB-SCSI 変換ケーブルを使用して Linux をインス トールした PC から USB 接続で CAMAC 操作を行なう方法について説明する. 小 規模な原子核・素粒子実験のデータ収集(DAQ)システムでは, 計算機とバスアダ プタを使用して CAMAC や VME とデータ転送を行なうスタイルが一般的である. 従って DAQ で使用可能な計算機はおのずと限定(専用カードをインストール済 みか, もしくは新たにインストールする必要があるという意味で)されていた. しかし, PC とその周辺機器とのインターフェイスとしてデファクトスタンダー ドな USB を利用することで専用カードを必要とせず USB ポートを持つ PC から DAQ が可能となる. より具体的なイメージとしては, 本システムのソフトウエア (USB-CAMAC ドライバおよび CAMAC ライブラリ)をインストールすればノート PC や専用カードがインストールされていない, いわゆる普通の PC を使って CAMAC DAQ システムの構築が可能となるのである.

この外部仕様(User's Guide)では 2 節でハードウエアとソフトウエ アの構成について説明し, 3 節ではハードウエアとソフトウエアの インストールの方法について述べる. 4 節では USB-CAMAC デバイスド ライバのユーザインタフェイスである USB-CAMAC ライブラリ関数について説明 し, 5 節では, その使用方法についてCAMAC シングルアクションやブ ロック転送についてサンプルプログラムを用いて説明する. 6 節で は USB-CAMAC デバイスドライバの性能について述べる.



Kazuo Nakayoshi
Tue May 29 18:03:38 JST 2001