Windows Programming


Chapter 2. Memory Management

前節で示した例は、単に Window を開くだけのプログラムですが、実際には 生成した Window に、文字を書いたり、図を書いたりする必要があります。 更に、書いた文字や図が他の Window によって、いったん隠されて、再度現れる場合には、 応用プログラムの側で再描画する必要があります。従って、一般に Window に何を書いたか、 応用プログラム側で記憶しておく必要があります。

そのため、Window 生成時に、通常はその Window に何を書いたかを記憶するためのメモリーも 確保します。 その際、確保したメモリーを Window に貼りつけてしまいます。そうすれば、Window からの メッセージが送られてきた時に、確保してあるメモリーのポインターも取得できるからです。

Windows System でのメモリーの確保には、GlobalAlloc と LocalAlloc の2種類があります。 ここでは、前者を使うことを考えます。
GlobalAlloc は、メモリーオブジェクトハンドルを返しますので、Window Class 登録の際に、 このエリアを確保して、Window を Create する時に、そこに、このハンドルを記憶させるようにします。


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