課題8.手続きに名前をつける 多くのプログラミング言語に見られる特徴の一つに、一連の 手続きに名前をつけて、あたかも元々備わっている命令のように 扱わせることができる機能があります。 ここでは、前の課題で用いたロゴを使って、それを確かめ、 この機能がもたらす意味について考えてみましょう。 ロゴで、一連の命令に名前を与えるためには to 名前 一連の手続き end という書き方をします。ここで用いている MSWLOGO では、File メニューの Edit を選ぶと、タイトル画面が現れますので、 この一番上の欄に名前を与えると、自動的にこの処理が行われた 編集画面が現れます。そこで、一連の手続きだけを書き込めばよい ようになっています。編集が終わったら、セーブするのを忘れないこと。 まず、次の手続きに hoshi という名前を与えて、記憶させなさい。 right 90 pendown repeat 5 [forward 50 right 144] penup left 90 次に、前の課題でやったように、手で clearscreen hoshi とやってみなさい。ただし、ここで clearscreen は全画面を消去して、ペン位置を中央に戻し、向きを真上に戻す 命令です(set メニューを使ってペンの色を黄色にしておくとよい でしょう)。 また、 clearscreen penup setpos [-300 0] setheading 90 repeat 10 [hoshi forward 60] などとやってみなさい。ただし、ここで setpos [x y] はペン位置を (x,y) に移動する命令です。また、 setheading a はペンの向きを真上から右回りに a 度回転した向きにする命令です。 (1)一連の手続きに名前が与えられたことにより、どのような利点が    得られるか、述べなさい。    例えば、もし、名前の示す内容が、相手にとって自明であると    すれば、プログラムを相手に伝えるのに、名前をつけた一連の    手続きまで伝える必要がありますか? (2)hoshi という名前をつけて登録した一連の手続きの中の、 repeat 5 [forward 50 right 144]    の部分を repeat 5 [forward 50 right 72] としたら、どうなりますか?    このことから、名前を与えることによる危険性について考察しな    さい。 (3)ここでやったように手続きに対してつけられた名前と、日常    使われている物の名前(例えば「星」とか「花」とか)との    類似性を考察しなさい。