筑波大学社会学類1班情報処理実習
- 対象:社会学類1班(1年次1学期)
- 期間:1995年4月−7月
- 担当教官:藤井啓文・大矢
必要なコンピュータ操作については、マニュアルを配布する。
プログラムも配布するので、3.5インチ2HDのフロッピーディスクを
少なくとも2枚用意すること。
目的
様々な情報が、コンピュータにいかに格納され処理されるかを
体験的に学習し、情報の持つ意味、情報化社会について考える。
評価
評価は、毎週出す課題に対する電子レポートで行います。
教育用支援システムにおけるレポート提出の仕方は十分にマスターして
下さい。
演習予定
第1週 準備
この演習で用いる道具、(パーソナルコンピュータ、MS-Windows
教育用支援システム)の操作。特にレポート提出、電子メールの使い方
について。
第2週 文字情報
MS-Windows 付属のメモ帳、ライトを使って文章を書いてみる。また、
ペイントブラシを使って、手書き文字で書いてみる。記録された
ファイルの大きさの違いから、文字の持つ役割について考える。
第3週 画像情報
MS-Windows のペイントブラシを使って、絵を書いてみる。色や絵の
大きさを変えることにより、ファイルのサイズはどのように変わるかを
調べる。このことからコンピュータにとって、画像情報は文字情報とは
どのように異なるかを考える。
第4週 音の情報
(器材の準備状況により、省略する場合があります。)
音の記録ファイルとして、WAV 形式のものと、MIDI 形式のものとを
比較する。これらの違いと、文字情報と画像情報の違いとの関連を考え
る。
第5週 手続き情報(1)
MS-Exel を使うことにより、計算手続きもまた、コンピュータに格納
される情報の一つの形態であることを学ぶ。
第6週 手続き情報(2)
UCB Logo for Windows を使って、プログラミング言語による情報処理を
体験する(Windows 画面にプログラミング言語で絵を書いてみる)ことに
より、プログラミング言語の持つ役割について考える。
第7週 情報の連結
MS-Windows のアプリケーション間で情報を連結させてみる(例えば
MS-Excel の表やグラフをライトの文書に連結)。これらがコンピュータ
上に記録されることから、連結情報もまた、コンピュータにより、格納、
処理される対象となる情報であることを学ぶ。
第8週 情報の空間的伝達(ネットワーク)
情報は格納されるだけでなく、空間的、時間的に離れた点で引き出せること
も重要である。空間的に離れた点に情報を伝達する手段(ネットワーク)を
利用することにより、ネットワークの持つ役割を考える。(ネットニュース、
または World Wide Web を利用してみる)。
第9週 情報の時間的伝達(スケジューラ、記録装置)
情報を時間的に離れた点へ伝達する手段として、MS-Windows のカレンダー
を使ってみることにより、時間的に離れた点へ情報を伝達するために必要な
機能について考える。
第10週 情報と社会
これまでに体験したコンピュータが扱う情報やその特性について考察し、
社会への影響について考える。
課題
Hirofumi Fujii