BELLE 事象構成器の動作(案)

(c) Copyright 1996, 藤井啓文 (Hirofumi Fujii)
LastUpdate: 1996-04-08

測定器メモリーと事象構成器との間のデータ転送を 受け持つモジュールがある。 これを、ここでは転送モジュールと呼ぶ。 また、接続の組み合わせを変えるモジュール(スイッチ と制御モジュール)があり、これを接続制御モジュール と呼ぶ。

転送モジュールには十分なメモリーが用意されている。 このメモリーは受信ノード数に応じて区分けされている。 この分けられた一つ一つのブロックをここではバンク と呼ぶ。この各々のバンクが受信ノードに対応する。 例えばバンク1は受信ノード1へのデータを貯える。

ある時点で見ると、バンクのうちの一つのみが受信ノード と接続されている。この現在接続されているバンクを アクティブバンクと呼ぶ。

転送モジュールは、常時測定器メモリーを監視して いて、新しい事象のデータが発生したら、それを 測定器のメモリーバッファから自分のメモリーバンクへ データを転送する。この時の書き込みバンク番号は 事象番号から決められる。

従って、転送モジュールは事象番号を知る必要があるが、 事象番号は、測定器メモリー中に書かれているものとする。

アクティブバンクに指定された数の事象が貯えられたら、 転送を行い、接続制御モジュールに転送完了を知らせる。

接続制御モジュールは、すべての転送モジュールから転送完了 信号を受け取ったならば、スイッチを切り替える。 もし、接続制御モジュールで、事象トリガー数を数えていれば、 切り替えが正しいタイミングで行われているかどうかチェック できる。