Aug 23, 2002

             onlsbc1, Red Hat Linux 7.3 のインストール
          			---  インストール #2
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
               (http://www-online.kek.jp/~inoue/para-CAMAC/
                                   Work/SBC-Linux2.html)



                        高エネルギー加速器研究機構
                            素粒子原子核研究所
                         物理、オンライングループ
                                井上 栄二

 (1).   現状確認

        (A). アドバンテック社製のSBC, PCM-9370 が届いた
        (B). DELL社製のPC, Dimension 4500 が届いた


 (2).   ここでやるべきこと
	
	SBCにLinuxシステムをインストールする(その2)。
	先にインストールしたシステムは、変更を加えたために不安定になっている。
	Dimension 4500用のLCD、キーボード、USBマウスをSBCにつないで再度インス
	トールを行う。


 (3).   ハードウェアの設置

   (3-1).  SBCの周り


	SBCには2.5"の40GBのIDEハードディスクをつないだ。 IDEのジャンパーは
	device 0 に設定した。 Linuxのシステムをインストールする段階では
	コンパクトフラッシュのメディアは抜いてはずしておいた。

	SBCに標準で付いてくる IDEケーブルは、44ピンの2.5"ハードディスク用の
	ものが一本のみである。 このケーブルには、コネクタが3個付いている
	ので、ハードディスクが2台までは接続できるようである。 今回は1台
	のみ接続する。

	ディスプレーには、EIZOの FlexScan L465を使用。 キーボードはDELLの
	PS/2日本語キーボードを使用。 マウスはLogitec のUSBマウスをつないだ。

        参考.
           2.5"IDEハードディスクの詳細
                IBM 製
                IC25N040ATCS04
                40GB, cyl=16,383 h=16 sec/tr=63
	

   (3-2).  Linuxインストールのための準備

	Linuxシステムのインストールは、FDDを使ってNFSインストールで行うことに
	する。 FDDは onlpc03に内蔵しているものを使用。

	NFSファイルサーバには onlsun4 を使用。 RedHat Linux 7.3のパッケージは
	onlsun4:/space2/RedHat7.3/disk1 に展開しておいた。 CD-ROMインストール
	と違って、NFSインストールでは途中でディスク交換の指示メッセージは表示
	されない。 したがって、disk2中の必要なファイルは前もって適切なディレ
	クトリーに配置しておく必要がある。 今回のインストールでは、
	/space2/RedHat7.3/disk2/RedHat/RPMS下のファイルは全て事前に
	/space2/RedHat7.3/disk1/RedHat/RPMSディレクトリーにコピーしておいた。
	さらに、このディレクトリが、onlsbc1 から見れるように share しておいた。

	FDブートNFSインストールをやるので、フロッピー・ディスクにブート用の
	イメージファイル RedHat7.3/disk1/images/bootnet.imgをコピーしておく。


 (4).   RedHat Linux 7.3 のインストール

   (4-1).  BIOS の設定

	先の Linuxインストールの後、FDD、キーボード、ディスプレー、マウスを
	はずした状態で SBCを起動させたかった理由により、BIOSを標準値から変更
	して使用していた。 ここで Linuxシステムを再度インストールするにあたって
	BIOSの設定を変更確認しておく必要がある。

		Drive A			1.44M, 3.5in	<--- これを設定
		First Boot Device	Floppy		<--- これを設定
		Second Boot Device	HDD-0
		

   (4-2).  Linuxインストール

	FDをセットして電源を入れる。

		boot: <--- ここで Enterキーを押す

	言語は Japanese を指定。 キーボードは jp106 を指定。 NFSインストール
	を選択。 

	onlsbc1の IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、ネームサーバを設定。

	NFSサーバは onlsun4、RedHatディレクトリーは /space2/RedHat7.3/disk1。

	2.5" の IDEハードディスクは以下のようにパーティショニングした。

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hda1             1        69    554211   83  Linux <--- ブートテスト用
/dev/hda2   *        70      1000   7478257+  83  Linux /
/dev/hda3          1001      1039    313267+  82  Linux スワップ
/dev/hda4          1040      4864  30724312+   f  Win95 拡張領域 (LBA)
/dev/hda5          1040      2364  10643031   83  Linux /home

	ブートローダはGRUB。 ブートローダのインストール場所は /dev/hda の MBR。

	以降、インストーラの指示に従ってインストールを正常に終了した。 X も
	含めて問題なく動作している。


 (5).   インストール後の設定

   (5-1).  BIOS の設定変更

	SBC上の Linuxシステムは、FDD、キーボード、ディスプレー、マウスを
        はずした状態で起動させたいので、BIOSの設定を変更しておく。

	    現在の状態:
                Drive A                 1.44M, 3.5in    <--- これを設定
                First Boot Device       Floppy          <--- これを設定
                Second Boot Device      HDD-0

            変更後の状態:
                Drive A                 None	       <--- これを設定
                First Boot Device       HDD-0          <--- これを設定
                Second Boot Device      HDD-2


 (6).   ブートテストのためのパーティションの作成

	2.5" IDEハードディスク上にブートテストのためのパーティションを作る。

   (6-1).  FDISK での確認

[root@onlsbc1 inoue]# /sbin/fdisk /dev/hda

このディスクのシリンダ数は 4864 に設定されています。
間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合
に問題を生じうる事を確認しましょう:
1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)
2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト
   (例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)

コマンド (m でヘルプ): p

ディスク /dev/hda: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 4864
ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hda1             1        69    554211   83  Linux
/dev/hda2   *        70      1000   7478257+  83  Linux
/dev/hda3          1001      1039    313267+  82  Linux スワップ
/dev/hda4          1040      4864  30724312+   f  Win95 拡張領域 (LBA)
/dev/hda5          1040      2364  10643031   83  Linux

コマンド (m でヘルプ): q

[root@onlsbc1 inoue]#

   (6-2).  mke2fs の実行

[root@onlsbc1 inoue]# /sbin/mke2fs -j /dev/hda1
mke2fs 1.27 (8-Mar-2002)
Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
69280 inodes, 138552 blocks
6927 blocks (5.00%) reserved for the super user
First data block=0
5 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
13856 inodes per group
Superblock backups stored on blocks:
        32768, 98304

Writing inode tables: done
Creating journal (4096 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

This filesystem will be automatically checked every 30 mounts or
180 days, whichever comes first.  Use tune2fs -c or -i to override.
[root@onlsbc1 inoue]#
[root@onlsbc1 inoue]# ls -l /mnt
合計 0
[root@onlsbc1 inoue]# mount -t ext3 /dev/hda1 /mnt
[root@onlsbc1 inoue]# df -k
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda2              7360792   1970772   5016108  29% /
/dev/hda5             10475668    116104   9827416   2% /home
none                    152332         0    152332   0% /dev/shm
/dev/hda1               545484     16428    501348   4% /mnt
[root@onlsbc1 inoue]#


 (7).   コンパクト・フラッシュの装着

	コンパクト・フラッシュを装着した後、電源を入れる。

   (7-1).  ファイル・システムの作成

	http://onlax2.kek.jp/~inoue/para-CAMAC/Work/Comp-flash.htmlを参照。


   (7-2).  コンパクト・フラッシュのファイル・システムをマウントする

[root@onlsbc1 inoue]# df -k
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda2              7360792   1971252   5015628  29% /
/dev/hda5             10475668    116104   9827416   2% /home
none                    152332         0    152332   0% /dev/shm
[root@onlsbc1 inoue]# mount -t ext3 /dev/hdc1 /mnt
[root@onlsbc1 inoue]# df -k
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda2              7360792   1971252   5015628  29% /
/dev/hda5             10475668    116104   9827416   2% /home
none                    152332         0    152332   0% /dev/shm
/dev/hdc1               484602      8227    451353   2% /mnt
[root@onlsbc1 inoue]# ls -l /mnt
合計 0
[root@onlsbc1 inoue]#


 (8).   Javaのインストール

   (8-1).  Java1.4.1をダウンロード

	http://java.sun.com/j2se/1.4.1/ja/download.htmlのサイトから、Java1.4.1
	の "Linux GNUZIP Tar シェルスクリプト" をダウンロードした。


   (8-2).  Java1.4.1をインストール&設定

        ダウンロードした"j2sdk-1_4_1-rc-linux-i586.bin" を /usrディレクトリに
        コピーした。

	"j2sdk-1_4_1-rc-linux-i586.bin" を実行した。

		chmod a+x j2sdk-1_4_1-rc-linux-i586.bin
		./j2sdk-1_4_1-rc-linux-i586.bin

	/usr/j2sdk1.4.1ディレクトリの下に Javaがインストールされた。 Javaの
	シンボリック・リンクを張る。

		ln -s j2sdk1.4.1 java


   (8-3).  ~/.bashrc の修正

[inoue@onlsbc1 inoue]$ cat .bashrc
# .bashrc

# User specific aliases and functions

# Source global definitions
if [ -f /etc/bashrc ]; then
        . /etc/bashrc
fi

export PATH=$PATH:/usr/java/bin
[inoue@onlsbc1 inoue]$
[inoue@onlsbc1 inoue]$ java -version
java version "1.4.1-rc"
Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.4.1-rc-b19)
Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.4.1-rc-b19, mixed mode)
[inoue@onlsbc1 inoue]$