SBCPCM-9370/Linuxシステム

発信元:        井上 栄二、 eiji.inoue@kek.jp

日付:           6/12/2002

 

(1). アドバンテック社への質問

(2).  PCM-9370へのLinuxのインストール

 

(1). アドバンテック社への質問

アドバンテック社への質問事項、その1

アドバンテック 様

御社の製品、PCM-9370についての質問させてください。

質問1. PCM-9370に、ディスプレー、キーボード、ハードディスク、マウス、FD、

          C-ROMなどをつなげば、普通のパソコンと同じように使用でるのでしょうか。

          制約があるとしたらどのようなことでしょうか。

 

Linuxでの使用について

質問2. PCM-9370にLinuxをインストールして使用することは可能でしょうか。

         ディスプレーコントローラ、シリアルパラレルポート、ネットワークチップ、

          USBポート、マウスポートはLinuxでサポートされているチップなのでしょう

          か。 

質問3. PC-104へのアクセス、ドライバ例題

     WindowsからPC-104へのアクセスはどのように操作すればよいのでしょうか。

          ドライバは提供されるのでしょうか。  Linuxの場合はどうでしょうか。

質問4. どのLinuxディストリビューションでも使用できますか。

     

コンパクトフラッシュについて

質問5. コンパクトフラッシュはどこにつながっているのでしょうか。 IDEにつな

          がっているのでしょうか。 Linuxからコンパクトフラッシュへの読み書き

          操作はどのようにするのでしょうか。  ドライバは入手可能でしょうか。

質問6. PCM-9370にハードディスクなどをつないでLinuxシステムをインストール

          できたとします。  このハードディスク上のシステムをもとにして、

          コンパクトフラッシュから起動するようなシステムをコンパクトフラッシュ上

          に再構築しそちらからLinuxシステムを立ち上げたい。このようなことは可能

          でしょうか。 操作手順を教えていただけませんか。

以上の点についておたずねいたします。

 

 

回答

御質問頂きました回答は、以下のようになります。

質問1の件、

通常のPCと同様に動作します。

質問2・3・4の件、

RedHat7.0にて動作試験を行ないPassして下ります。

質問5・6の件、

ハードウェア的には、通常のHDDと同等の取扱方法と

なります。ソフトウェアの部分は、各ディストリビューション

のサポートに御尋ね下さい。

以上、宜しく御願い致します。

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アドバンテック株式会社(東京本社)

東京都千代田区一ツ橋2−5−5

岩波書店一ツ橋ビル12階

e-Sales&MarketingDept.金子善美

TEL 03(5212)5789

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アドバンテック社への質問事項、その2

【 ご質問の詳細】

PCM-9370について

質問1. PCM-9370のスペックでは、消費電力10.7Wと書いてありますが

これは、"(PCM9370F TM5400-533、64MB メモリ使用時)"の環境

で動作させた時の "5V@2.14A(Typical)" からでた値でしょうか。

また、"最大5V@3A"と書いてあるのは、上記と同じ環境でも15W

になる状況も在るということでしょうか。     

                      

質問2. PCM-9370で使用できるコンパクトフラッシュの最大メモリサイズ

はいくらでしょうか。 512MBのコンパクトフラッシュは使用可能

でしょうか。 512MBのコンパクトフラッシュを付けた場合の

消費電力はいくらになるのでしょうか。

 

質問3. PCM-9370が装備しているコネクタについておたずねいたします。

PCM-9370のためのソフトウェア開発環境を整えるために、市販

PCを使うことを考えています。 たとえば、DELLのデスク

トップPCのマザーボードに接続されている、電源コネクタ、IDE、

ディスプレー、FDD,マウス、キーボードのすべてのコネクタを

引き抜いて、それらをPCM-9370に接続して動かしたいのですが、可能でしょうか。

変換コネクタなど使わなくてもそのまま接続してつかえますか。

低消費電力のSBCについて

 

質問4. PCM-9370よりもさらに低消費電力のSBC製品はあります

でしょうか。PC104plusが利用できるものが望ましいのですが。

1394が利用可能なSBCについて

 

質問5. 1394が利用可能な、PC104plus SBC製品はありますでしょうか

以上の点についておたずねいたします。

 

【 回答】

1.消費電力について

 ご使用のアプリケーションの状態により消費電力は変化いたしますので、

 最大+5V/3Aで動作する可能性はあります。

 

2.512MB CFが使用可能であるか確認しております。

 確認出来次第ご報告させていただきます。

 

3.一般に使われている電源はATX電源です。

 PCM-9370はATX電源をサポートしておりますが、そのままのコネクタでは

使用が出来ません。そのための変換するケーブル、コネクタ必要になります。

 AT電源ではそのケーブルなどを別途準備する必要がありません。

 又、HDDやFDDなどのケーブルはPCM-9370に付属しております。

 こちらをご使用願います。

 

4.消費電力、PC-104+を考えますと他のボードは弊社ではございません。

5.IEEE-1394をOn-boardした弊社ボードはございません。

 

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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  アドバンテック株式会社

   EPC事業部 FAE

    佐藤 晃一

  e-mail  koichi_sato@advantech.co.jp

 〒101-0003

 東京都千代田区一ツ橋2-5-5

 岩波書店一ツ橋ビル12F

 TEL 03-5212-5789

 FAX 03-5212-5788

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回答その2】

ご回答が遅れましたが、

PCM-9370ではCompactFlash512MBサポートは可能である事が分かりましたの

でお知らせいたします。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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(2).  PCM-9370へのLinuxのインストール

株式会社東陽テクニカの竹内さんの努力により、アドバンテック株式会社からPCM-9370を2週間ほど借用することができた。 実際にシステムをインストールしてパソコンとして動作させるには、SBC本体および付属のインターフェースケーブルの他に、いくつか必要なものがある。 

1.         電源、ハードディスク(2.5”)

2.         FDDCD-ROMドライブ、ディスプレー、キーボード、マウス、etc

項目(1)は必須、項目(2)は用意されていると作業する人は助かる

 

PCM-9370用の電源

AT電源の3.5”FDD用のコネクタがそのままPCM-9370の電源コネクタに挿せる。 Linuxのインストール時には一時的に、PCから電源を供給して動作させることは可能だが、Linuxシステムが立ち上がった後はPCM-9370専用の電源を別途用意する必要がある。

 

IDEケーブルおよび装置

PCM-9370IDEコネクタは44ピンである。 したがって、PCCD-ROMドライブを使用するには44ピンから40ピンへの変換コネクタを間に入れて使用することになる。 今回、この構成で接続してみたが、PCCD-ROMドライブをPCM-9370BIOSは認識できなかった。 2.5”IDEハードディスクは認識できた。

 

RedHat Linux 7.2のインストール

今回はCD-ROMドライブをBIOSが認識できなかったので、FDDに置いたネットワークブートローダを起動して、NFSインストールをやった。

ハードウェア接続

PCの周辺装置および電源を引き出して使用できることを確かめたかったので、今回は電源、FDDはエプソンのPCのものをつないでみた。 使用法に問題は見られなかった。

 

Xの設定

Linuxの配布キット中のディスプレードライバにはPCM-9370用のドライバは含まれていないので、PCM-9370に添付されてくるものを使用する。

 

検討事項

今回は、コンパクトフラッシュについては何もテストしていない。 Linuxシステムでコンパクトフラッシュを認識できるか、読み書きできるか、コンパクトフラッシュ上にシステムを構築してそちらからブートできるか、などの確認が必要。